『ゴールデンカムイ』熊の生態に詳しい!!人喰い熊何話?アイヌ共存

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『ゴールデンカムイ』は、アイヌ文化の視点を交えた【ヒグマとの共存及び生態】について描かれた側面があり、漫画とは侮れない智慧のつまった作品です。最近さわがれている熊騒動ですが、舞台北海道のヒグマ、この作品から熊の能力を探ります。

『ゴールデンカムイ』は熊の生態に詳しい!作者・野田サトル氏は北海道出身!!!知識はアイヌの方々との取材仕込み

作者・野田サトル先生は北海道の北広島市出身の漫画家です。アイスホッケーの漫画もかかれておりますが、こちらも舞台は北海道^^現在のお住まいは東京のようですが、この作品を作るにあたり、地元北海道のアイヌの方々との取材を大切にし作品を描かれたそうです。この作品において熊を紹介するにはアイヌの方々の智慧は切り離せないものです。

野田サトル先生の、取材から漫画に盛り込んだ内容が深すぎる!

いうなれば『根底に流れているもの』といえばよいのでしょうか。

ただアイヌの生活を紹介する、熊の行動・生活を紹介するだけでは、いわば博物館や資料館であり、そこから私達が生きている情報としてそれらを真に受け取るということは大変難しく、想像力をもってみるということは限界があるとおもいます。

そこを野田サトル先生は、生きた人間として個性を与え、臨場感ある命のやりとりの場面を展開しました。アイヌ人が、熊の習性を知りつつ付き合う方法、狩る方法をまじえた命のやり取り、慈しみもしつつ食べ物としても向き合う。生々しい臨場感。隣に野生生物が生々しく生きているからこその文化。

現代の私たちは失った生きるための嗅覚や六感のようなもの。そういうみえない感覚まで表現されている作品です。怖い場面、容赦ない場面も多々ありますがこれが現実の恐ろしさなのだと我々に教えてくれています。そしてそれらと隣に生きるアイヌの人たちの覚悟。

私達より強く敬虔な生きるものとしてのアイヌがそこにあります。

そして本来の怖い側面をもつ熊の正しい情報も。

それを知ることは怖がることだけではなく相手を知ることだとおもうのです。最近熊騒動が相次ぐ人間界ですが、人間の都合からみた視点にクローズアップされがちですが、そもそも相手は元々どうゆう生き物なのでしょうか。

こういった熊と身近に付き合ってきた文化の智慧や、狩猟し山で暮らしてきた古き方々の知恵こそが今最もクローズアップされてよい時なのではないかと、このタイミングにおいては考えてしまうのです^^;

みんな『ゴールデンカムイ』をよんでくれって(笑)

『ゴールデンカムイ』人喰い熊は何話目にでてくる?

第4話目からです!物語開始早々に熊は登場します。もちろんここは北海道ですのでツキノワグマではなくヒグマですが。

開始早々からここは未だ開拓期の北海道なのだと野生生物は身近なのだと思い知らされます^^;喰い残しを”土饅頭”にする習性を紹介しています。保存しているのか?よくこんな手間と芸当ができるなとおもいますが、『ゴールデンカムイ』では熊の知能の高さ、運動能力の高さを思い知らされます。

都会のワンちゃん🐶たちとも同じでしょうか。自分のものだと収集し、穴を掘って同じところに埋めるそうですが。熊にとってもこれは「自分のものだ」という主張なんだそうです。少しでもさわったら逆鱗にふれそうですよねっつ^^;

作中では野生のシカも追いかけて仕留める瞬発力と持久力があると紹介されています。あんなに大きいのにどうしてそんなに俊敏?予想外な動きでよけい危ないですよね?時速60㌔のトラックと並走し続けた証言もあるとありますが、時速40㌔の車道で追い越しするくらいのスピードを保ち続けるということでしょうか。もう敵いません^^;

そもそも雑食で木の実やドングリ、コクワ、ぶどう、蜂蜜をたべている熊がどうしてあんなに力があったり、あごの力が強かったり、爪が長かったり攻撃要素が強い必要があって生まれついてるんでしょうかねぇ。追って調べてみます。

その他のヒグマの出番は以下のとおりです。大変お勉強になります。よんでみてくださいね。

  • 二巻ではヒグマの対処法を軍人さんが教えてくれています。
  • 三巻では「熊撃ち」二瓶鉄造が登場、200頭越えとか^^;。
  • 七巻では赤毛のヒグマによる事件
  • 九巻 コタン(村)での戦闘
  • 十二巻 釧路湿原
  • 二十二巻 ウェンカムイ事件 etc・・・

鹿などの動物もたべる!

季節によってたべるものが違うそうです!

春や夏には昆虫。秋には果実を多くたべる。動物の死骸や生きてる鹿を襲ってたべる。

土饅頭も落ち葉などで隠してあるそうですが、おなかがへったらすぐ食べれるよう近くにいるらしいので、鹿などの死骸が見当たらなくても腐った臭いがしたり不自然な盛り上がった土があれば注意です。土の下のアリの巣を隠していることもあるそう。

調べてみると、熊は進化の過程で肉食になったり雑食になったりを繰り返しているようです。あの身体的特徴や能力は肉食のなごりか・・・^^;長い進化の歴史のようです。大陸ごとの進化についてもその環境に応じて体格の大きさの選択に差がでていました。

ちなみに・・・

◎ツキノワグマ 体長120〜145cm程度、体重40〜100kg、体高60cm前後
◎ヒグマ 体長250~300cm、体重250~500Kg、対高70~150cm   です。

熊は一度手に入れた獲物にはものすごく執着する。獲物を奪われたらどこまでも追いかけて取り戻そうとする。

作中のアシㇼパからの情報です。怖いですねぇ。嗅覚も人間の数千~数万倍らしいです。分かりにくいですが数キロ先の匂いがわかるそうで、警察犬以上とか。下手に埋められたものを町に運んだら町におびき寄せるようなもので、ここに知恵比べ的なものを感じる。人間と熊との嗅覚じゃ違いすぎて発想が追い付かないというか相手をしらなすぎると危険ということですねっ。身近に棲む生き物の特性をよくしることが相手と自分の生活を守るすべ、でもあります。境界線って本当に難しい。

『ゴールデンカムイ』熊のことをアイヌ語では?状況により呼び名が変わる

冬に徘徊する熊を『マタカリプ』とアイヌの方々はよびます。冬ごもりし損なって気が荒くなっている熊です。

秋に食料が足りないとおなかをすかせて冬眠できないそうです。例え冬眠できてもヒグマだとぐっすり眠ることはなく、うとうとしているだけなのだとか。物音で気づく程度ですね。

おもしろいことに秋に沢山たべたあと、冬眠に入る直前に松脂(まつやに)やクマザサをたくさん食べて自分のおしりの穴に栓をするんだそうです。「とめ糞」とよばれるそうで、排泄が行われないようにするためでしょうか。消化管に残った内容物が自然と出口付近に留まる状態だそうです。繊維質が多いもの、また松脂は消化されにくく粘性があるため、腸内の内容物をまとめて栓にしてくれる。自然ってすごい!もちろん冬眠中は代謝もおちますし、空腹にならないようにもしなければなりません。

『ゴールデンカムイ』の作中でアシㇼパが冬眠明けの熊はすぐに食事はとらないといっていました。胃袋が縮んでいて、胃袋をさわって冬眠したクマか、『マタカリプ』か確認していました。おもしろいなぁ。下剤代わりにミズバショウなどの根茎を少量食べて、この「とめ糞」を一気に排出するらしいです。けれどこれは野生動物の本能であり、決して真似はできません。人間にとっては強い毒性があり、食べると激しい下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があるかららしいです。熊が少量だけたべるというのが凄い。匂いや経験で毒とわかるのでしょうか。

また、人間を襲う、食べるをした熊をアイヌでは、人間をおそれない凶暴で危険な『ウェンカムイ(悪い神)』とよび、その熊を決してたべたりしないそうです。(地域にもよるそうですが)毛皮もとらない。悪いことをした熊は悪い神となって『テイネポㇰナモシㇼ』という地獄におくられるとか。これはアイヌの宗教観のようなものですね。

また、ヒグマなどの動物の魂(カムイ)を神々の世界(カムイモシリ)へ送り届ける儀式『イオマンテ』についても作中で描かれていました。

動物の魂を送るとき、食料や毛皮をお土産に持たせ、感謝と共に送り、動物が人間界でのよい体験を神々の国で話し、動物たちが人間界を訪れたいと思ってもらうようにする。アイヌにとって、命を奪うことへの感謝と、恵みへの感謝、そして安定した食料供給を願う、非常に神聖な儀式です。

また、熊の狩り方、戦い方にも作中では触れています。ヒグマの頭蓋骨はものすごく硬く、額には銃は貫通しないそうです。作中でアイヌの狩り方が紹介されていましたが、戦争帰りの主人公 杉本佐一が銃身につけていた刀でこれをみせてくれました。杉本は戦いの本能で思いついた方法だったとおもいますが、大変命をかけた仕留め方で、命のやりとり(狩猟)をする方々でないとおもいつきませんね(;^_^A

 

『ゴールデンカムイ』の漫画の実写化 熊(ヒグマ)の存在

余談ですが『ゴールデンカムイ』の漫画が山崎賢人さん主演で実写化されました。実写化を監督された久保茂昭監督が、ヒグマの存在は「肝」とおっしゃられていたそうです。第二の主役みたいなものでしょうか。

野田サトル先生からもお話を聞いたり、本物の熊や、熊の出てくる映画など、調べられるものすべてを撮影前から取り掛かり、VFXチームと意思疎通をはかり、徹底的にこだわったそうです。(VFX:3DCGを使って映像を作成し、実際の映像と組み合わせて加工するもの)

休み返上でヒグマのシーンに取り組んだとのこと!

ぜひ!!皆さんも漫画と併せてご覧になってみてください^^

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